「うんっ、いいよ!」



「ちょっと華音!!」



 莉奈がこっちを見てるけど仕方ない。



 あとで怒られそうだなぁ……。



「ありがとう華音ちゃん。……じゃあ行こっか、莉奈」



「はい? ……ちょっ、ちょっとやだ! 離してよ!」



 そんな莉奈の抵抗も虚しく莉奈と藍斗くんは素早く教室から出て行った。




 何だかあの2人を見てると微笑ましくなっちゃうよね。



 莉奈は藍斗くんのこと大好きなくせに、本人を目の前にすると強がっちゃって。



 そんな莉奈を藍斗くんが優しくフォローして……。