―ジリリリリッ 目覚ましが鳴り響く ―カチッ あたしはその音が不快で、無意識に手を延ばして目覚ましを消していた 「…乃―」 まだ眠いのに… 「綾乃っ!!」 もう少しだけ…あと5分でいいから寝かせ―… ―ベチンッ 「ったあ〜!」 「何時まで寝るつもりよ?!お母さん仕事、遅れるとこだったわよ〜」 仕事…? 仕事は8時に家を出るのに―… 時計に目をやると、時計の針は7時50分を指していた ちょっ?! 7時50分って…?!