物心ついた頃からいつだって俺の後ろにはお前がいた。


ココロは小さな頃から、妙に色気のある女の子だった。
小さい顔の中には意志の強そうな大きな目。黒くてサラサラな髪。スラッと長い手足。

一言で言えば超美人だ。

そして、見た目と正反対の性格。
誰よりも優しくて穏やかなのに、人見知りで友達を作るのが苦手だ。

だからいつだって、俺がココロの側にいた。



でも、それでいいんだ。
本当のココロを知ってるのは俺だけで。


いや、俺は本当のココロを知られたくなくて隠してたんだ…

ちょっと天然な所も、自分の事より他人を心配して流す涙も、とびっきりかわいい笑顔も。

全部周りの奴に知られないように盾になって隠してたんだ……