Recollection ~レコレクション~

数日後・・・

早紀と真彩と悟は、光輝のお葬式に参列していた。

彼の若さが、たくさんの人を呼んだ。

3人は、人の波に流されながら、お焼香だけはしっかりとした。

その波にもまれているうちに、だんだんと現実になっていた。

そう、早紀が急に泣き始めたのだった。

あの知らせた日は、一度も泣かなかった早紀だったのに・・・

しかし、早紀は声を出さないように、肩を震わせながら泣いていたのだった。

そんな早紀の様子を、真彩と悟は気持ちを諭すことも話してあげることもできなかった。

ただ、2人は早紀と一緒にいるだけだった。