Recollection ~レコレクション~

「ねぇ。早紀はさっき話した事、わかるよね?」


と真彩は心配になって聞いてみた。


「んっ?何?」


と早紀は聞いた。

真彩は、ちょっと戸惑ったが、


「光輝が、亡くなったの・・・」


とだけ言った。


「・・・」


早紀の反応は、尋常ではなかった。

目はどこか遠くを見て、焦点があっていなかった。

そんな早紀を見て、


「早紀、しっかりして!」


と真彩は言うしかなかった。

ベッドの上では、違う世界のように早紀は真彩の言葉に反応しなかった。