早紀は、学校へ行く前にシャワーを浴びていた。

そんなにゆっくりしてる時間はなかったけれど、光輝との昨晩のことを思い出しては胸が熱くなった。

シャワーを浴び終えて、早紀がドライヤーで髪を乾かしてると、ふと気付いた。

そう、右耳のピアスがなかったのだった。



「あれっ?」



そう早紀はつぶやきながらも、急いだ。

そう、授業に遅れるからだった。

短大は大学と違い、授業がめいっぱいあったからだった。



「とにかく、急がないと・・・」



そう、早紀は自分に言い聞かせて、家をあとにした。