Recollection ~レコレクション~

公園についた二人は、ベンチに座った。

そして、光輝はそっと早紀の耳元で囁いた。


「早紀、耳を出して・・・」


と・・・光輝は高揚しながら、言った。

早紀の反応を待つと・・・早紀はコクンと首を縦に振って耳を光輝に預けた。

そして、光輝が早紀にピアスをつけてあげていた。


「うん、似合ってるよ!」


と光輝が言うと、


「光輝、ありがとう!」


と早紀はありったけの気持ちを込めて感謝を伝えたのだった。

光輝もこんな風に素直な早紀がとても愛らしかった。


「ねぇ、私も光輝のリングをつけてあげてもいい?」


と早紀が言ったので、光輝は心では嬉しかったけれど、ちょっと恥ずかしい気持ちも手伝って、


「ああ。」


と軽く返事をしていた。


「なんか、このホースって躍動感のある彫金ね!」


と早紀が言った。

たしかに、とてもよく彫られたリングだった。