Recollection ~レコレクション~

「じゃあ、一緒にショッピングに付き合ってくれる?」


と早紀が聞いた。


「へ~!何を買うんだい?」


と光輝は聞いた。


「あ、うん。父の日だから・・・」


と早紀は語尾を濁した。


「そっか!わかった!」


と光輝は興奮していたのを隠しながら答えた。

なにしろ、こんなにゆっくり会えるのは、あの水族館へ行った日以来だったからだ。

いつも、光輝のバイトが忙しくて日曜には会えなかったのだった。

二人は、学校が終わり次第、一緒にショッピングへ行くことになった。