Recollection ~レコレクション~

「おばさん、ご馳走様!」


と早紀が言った。

もちろん、光輝も


「ご馳走様でした。」


と言った。


「これ、二人に!」


といいながら、おばさんは紅茶をもってきた。


「今日は、ローズヒップティーよ!」


とおばさんは言った。


「わぁ、じゃあ若返る紅茶ね!」


と早紀は答えた。


「そうね。でも、二人には無縁でしょうね!」


とおばさんは言い残しながら、奥に戻った。

光輝は早紀のことを何も知らなかったと思い知らされたのだった。

でも、そんな早紀のことが好きになっていく自分を光輝は感じた。

二人は、ゆっくりと紅茶を飲んで、おばさんのお店をあとにした。