Recollection ~レコレクション~

「じゃ、早紀行こう!」


と光輝が言いながら、早紀の手を引っ張った。

早紀は、強引な光輝に驚きながらも席を立った。


「じゃあ、これで!」


と言いながら、光輝は二人分のお茶代を置いて、早紀を連れ出した。


「アッ!痛い」


と早紀は言った。

それを聞いた光輝は思わず手を離した。


「あっ!ごめん!」


と言いながら・・・


「ねぇ、どうしたの?」


と早紀は光輝に聞いた。

こんな光輝を見たのは、初めてだったからだ。