Recollection ~レコレクション~

「私も旅行会社に就職したものの、いろんなところ知らないなと最近感じていましたから・・・」


と早紀は言った。


「じゃあ、二人でひとつずつでも制覇していくとするか~」


と山本さんはご機嫌な様子で早紀に話かけた。

早紀は、頭をコックリと頷いただけだった。

二人は、予定もなしで来たものだから、とにかく、近くのお店で夕食をとることにした。


「なんか誘っておきながら、何も知らないでごめん。次回からは、ちゃんと調べておくよ!」


と山本さんは笑いながら言った。

そんな山本さんに早紀は、少し好意を抱きはじめていた。