「姫、走ったらダメだよ。気を付けてね。」






あたしは微妙な表情のまま姫を送り出す。







もし、万が一もう一度首の骨を折るようなことがあれば…






次は体のどこかが動かなくなる可能性もあって。







骨ももろくなっちゃってるし心配。







「和登も行ってらっしゃい」







今日のあたしの仕事は夕方からだから今からスタジオで練習なんだ。








今日の仕事は夜までかかっちゃうから…








あたしがこの仕事をしているせいで心配でも姫の傍にいれない。







いっそこの仕事やめちゃう?