やや大きい程度のこの街は、暗黙の協定下、軍事も政治も世界のどの国も介入できない。
それが、この世界の常識。
故に、世界からはみ出した者たちが、ここに居場所を求めてやってくる。
ここは、来る者を無表情で迎える街。
この独自の法律さえ守るならば、生きていける街。
法律自体、さほど厳しいものでもなかった。
一つ、如何な理由があろうと、この街を軍事に巻き込むこと勿れ。一つ、如何な理由があろうと、この街の首領に弓引くこと勿れ。
一つ、如何な理由があろうと、この街の首領に否やを唱えること勿れ。
など。
それを破った者は…。
末路を知る者はない、公には。
破った者はすでにこの街には居らず、その後もぷっつりと消息を絶つ。
故に憶測のみが人々の口にのぼる事となる。
一見すれば、首領の好き勝手にできる街と思われがちだが、この街の首領『白蛇』の存在は謎に包まれている。
例えば、その姿を公には晒さない。
生きていて代替わりしなければ、既に184歳と有り得ないことから、白蛇の血族ないし縁者により引き継がれているのだろう。
また、その性別も定かではない。
それが、この世界の常識。
故に、世界からはみ出した者たちが、ここに居場所を求めてやってくる。
ここは、来る者を無表情で迎える街。
この独自の法律さえ守るならば、生きていける街。
法律自体、さほど厳しいものでもなかった。
一つ、如何な理由があろうと、この街を軍事に巻き込むこと勿れ。一つ、如何な理由があろうと、この街の首領に弓引くこと勿れ。
一つ、如何な理由があろうと、この街の首領に否やを唱えること勿れ。
など。
それを破った者は…。
末路を知る者はない、公には。
破った者はすでにこの街には居らず、その後もぷっつりと消息を絶つ。
故に憶測のみが人々の口にのぼる事となる。
一見すれば、首領の好き勝手にできる街と思われがちだが、この街の首領『白蛇』の存在は謎に包まれている。
例えば、その姿を公には晒さない。
生きていて代替わりしなければ、既に184歳と有り得ないことから、白蛇の血族ないし縁者により引き継がれているのだろう。
また、その性別も定かではない。



