「季蛍さん、俺リビングにいるので。何かあったら……」







港がそういえば季蛍ちゃんは頷いて。






「わかりました」




と笑った。






寝室に入ってきた季蛍ちゃんは、私が横になるすぐ側の椅子に腰をかけた。





「…すみません、遅くなっちゃって」






鞄をベッドサイドに置いて、季蛍ちゃんはニコリと笑った。





「……ううん、こちらこそ…仕事で疲れてるのにごめん…なさい」





「いえいえ、そんなこと気にしないでください。……今までたくさん陽さんに助けてもらってきましたから」





「……ありが…とう」