でも私の体はどうも不調で…。 起きあがろうとすれば、頭痛や吐き気が襲って。 ……これは悪阻なのかな、なんて思ったりもして。 「…季蛍さん来た」 リビングが騒がしくなったかと思うと、ドアの隙間から季蛍さんが顔を出した。 「……陽さん、…こんばんは。大丈夫ですか?」 「…季蛍ちゃん」 季蛍ちゃんを見た瞬間、なぜだか変な安心感があって…涙が溢れそうになった。