半ば強制的に服を脱がせて温めたタオルで体を拭いてあげれば、『ありがとう』と申し訳なさそうな顔を向けた。





「やっぱり風邪だよ…陽。今からでも病院行く?予定日が近づいてる訳だし」





「……嫌だ」






「だって先生優しいでしょ?全然怖くないじゃん」






「……だって今先生いないんでしょ?夜遅いと知らない先生ばっかりなんでしょ?」





「……そっか」






『だから…嫌』





そう言って俯いてしまった陽の髪を撫でて、




「わかった、じゃあ今はやめよっか…」





「…うん」