ピピピピッ ピピピピッ
「…7度あるじゃん」
「バカー!!7度なんて熱じゃないもんっ」
「………はぁ」
「バカバカバカー!!蒼のバカー」
「……そんなこと言っていいのかな」
パパはお母さんのことを引き寄せて、胸に抱いた。
………体調確認なんだろうけど。
「………バカ」
小さく呟いたお母さんは、パパの袖を握って下からパパのことを見つめる。
「……そんな目で見るな」
頬を赤くするパパと、朝からリビングでいちゃつく2人に呆れながらも、カバンを持って
「いってきまーす」
と、家を出て行った。


