「家帰ったら何か食べよっか。」
「食べる!お腹すいた」
「陽が好きなもん作ってやるよ」
「ほんとに?…やった!!!」
「何が食べたい?」
「……うーん」
「…………ん?」
「…あ!」
「…何?」
「港のお任せがいい!!」
「…結局そうなる」
『えへへ』と笑った陽につられて俺も笑った。
「お任せ?言ったな?」
「……ん?」
「オムライス作って上げる。グリンピースたっっぷりの」
「…え、……ぇ、……えぇっ!!やだ、やだやだ!!それ意地悪!!
グリンピース嫌いだって知ってるくせに!!」
車の中に、陽の叫びが響いた。