「陽ごめん、病院に行かなきゃ。」





着替えをしながら陽の顔を覗き込むと、辛そうな息を繰り返した。





「……行く」





「行く?……じゃあこのままでいいから袋だけ持って」





「ん」






部屋着だったけど、そのまま陽を抱えて玄関に。





「歩けそう?」




「…大丈夫」