───俺にとってはものすごく重大な期間だから、休みをとっていることはとっているんだけれど。 病院からの連絡は…突然来るから。 しかも相手は遠慮気味に。 「で?…リンパ腫れてんの?」 体調が急変した陽の背中をさすりながら、携帯電話に耳を澄ませた。 「…そう、薬入れてくれる?少し痛みが治まると思うから。 …ん、そしたら……20分後ぐらいには病院につくから。 …うん、じゃよろしくね。…じゃあ」