「痛かった」 「知ってる。」 「……着替えてくる」 やっと立ち上がって部屋へ向かおうとしたお母さんの腕を掴んだパパ。 「……ちょっと待って」 「…何?」 さっき手当てをしていた所と逆側の首に手を触れるパパが 「……うん」 1人頷いたパパは、ポケットから出された体温計をお母さんの服に滑り込ませて。 「…ちょ、」 「熱い…気がする」 「……」