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目を開けたら辺りは真っ暗だった。
寝室……?
あれから私はどうなったんだろう。
体を起こしてみると、いつもと違う気がした。
足音が聞こえてきて、その足音が大きくなると………すぐに止まって。
「……何…?」
ガラ…ガラガラ……
パチ、と電気がつけられて眩しさで目を瞑った。
「あ」
………そこにいたのは白衣の奏太で。
「まな気分は?」
「だいじょ…ぶだと思う」
「動いてみないとわかんないもんな。…まぁいいや」
「……ここ…病院?」
「病院。……愛が運ばれたのは一昨日。
それまでずっと愛目開けなかったんだから」
「……えっ…」
「その間にできるような検査はしたし、愛は安心して?
……少し様子見たら家帰ろうね」
「……」
初めての病室に辺りを見回した。


