__「ねぇ愛、本当にいいの?」
救急隊員の人が帰った後、春架は涙を拭ってから言った。
「大丈夫、目眩だし。寝不足なだけだから」
「…もう……あたしびっくりしたんだから…。呼んでも起きないし返事ないし…
でも息はしてたから…」
「も~春架、そんなに心配しないでよ。大丈夫だから」
「だって…返事ないって………あたし…」
「……でもごめんね、ありがとう。せっかくの再会でこんな思いさせちゃって」
「…いいの」
「……。
あ、そう言えばおいしいクッキーもらったんだけど食べる?」
「クッキー?」
「そう、なんか奏太よくお菓子貰ってくるんだけど……2人じゃ食べきれなくて」
「旦那さんお医者さんでしょ?…いいよね、ほんと…羨ましいよ」
「……そんなことないよ」


