___「大丈夫ですか?」
ガヤガヤと声が聞こえると思って瞼を開けると、そこには救急隊員の人が二人いて。
隣で友人が私の肩を叩いた。
「愛……良かった、……生きてる」
ブワっと涙を溢れさせた彼女がなぜか私の手を握った。
「…春架(ハルカ)救急車…呼んだの…?」
「…だって……!!呼んでも起きな…っ」
「これから病院に運びます、立つことはできますか?」
救急隊員のそんな声に私は首を振った。
「大丈夫です、もう収まったみたいで…」
「だめだよ愛、診てもらった方がいいって」
「大丈夫!!……ほんとに」
「念のため病院で診察を受けた方が安心だと思いますが」
救急隊員の2人が言うけど、
「…本当に大丈夫です」


