「そっか…」 「点滴してから少し考える。思ってたよりも……ちょっと……」 言葉を濁した奏太に頷いて、点滴をして横になるさっきの女性の元へ行くと、看護士が少し笑って。 「…呼吸落ち着いてからもう一度診て頂いてもいいですか?」 「うん、点滴終わったら。」 「じゃあしばらく眠っててくださいね、何かあったら呼んでください」 看護士がそう彼女に笑いかけると、真っ青な顔で頷いた。