すると寝室から父さんが出てきて。 「…これだよ、港」 渡された袋の中には、検査結果だとか薬だとか処方箋だとかが入っていた。 「…迷惑かけるつもりはない」 「……」 「…お父さんも素直なとこあるのね」 「うるさいな、少しは黙ったらどうなんだ」 「ふふ、だってそうじゃない」 「……いいんだよ」 「……んー…まぁ、…その…お大事に」 「…ありがとう」