身支度をすませたらしいパパは、私の向かい側に腰をかけた。 「あー………脳が起きない…」 そう言ってパパはコーヒーに手をつけた。 お母さんはというと、パパの気配を察知してかキッチンへと逃げ込んでしまって。 「………ねぇ」 「ん?」 コーヒーをすすったパパは、私を見つめる。 「………」 目でキッチンの方を見つめると、 「…季蛍がどうかした?」