席に戻ると、港くんが腰をかけた陽さんの耳元で、 「…大丈夫なの?」 って囁くなが聞こえた。 「な、何が?」 「遅かったから」 「……ちょっと髪整えてただけ」 「…そう」 陽さん、無理して港くんの前ではニコニコしてる。 ………辛いはずなのに。