「気候の変化に弱いね、季蛍は」





「…高島先生もじゃないですか」






「はは、そっか」







体温計を挟んでいる間、高島先生は自分の首から下げられているストラップと聴診器が絡まって、それを解いていた。






「…もー」






なんて言いながら。






「蒼は…仕事ですか?」







「蒼先生季蛍がいない分のカバーでバタバタしてる」







「………」