その私の目の前の椅子に座るお母さんは、首の辺りをずっと触っていて…。 その手を離したと思ったら…じーっと見つめて。 「……どうしよう」 そう呟いていた…お母さんの理由がやっとわかった。 首から血が一本の筋を作って流れている。 ………どうやったら首を切るんだろう。 早くパパに言えばいいものの、今洗面所にいるパパを呼びに行くほど素直ではないみたいだ。 …お母さんは。