少しして診察室の片づけをしていると、季蛍が目を覚まして。
最初の方はなにやら蒼先生が声をかけてたけど。
途中から『やだやだ』という季蛍の声まで聞こえた。
「寝不足」
「違う!!」
「ご飯全く食べない」
「…だから違う」
「飲み物も飲まなければこんな薄着もしてる。」
「…それは違っ…」
「そんなに入院したい?そーかそーか」
意地悪な微笑みを浮かべて、蒼先生は言う。
「あんな入院なんて二度としない!!」
「だって入院する方向に向かってるよ?体調」
「そんなことない…ッ!!」
半泣きな季蛍は蒼先生の白衣を掴んで、何度も…何度も揺すった。


