正直、蒼の季蛍さんへの愛情は異常だ。
昼間から2人隣同士でご飯を食べている。
俺からしてみれば、昼間から公園でいちゃいちゃしているカップルを見てるのと同じ感覚だ。
高島も、もう慣れたような目で見ている。
季蛍さんに『食べろ』だのなんだの言っている蒼は、相当過保護だ。
「……なぁ、蒼ってすごい過保護だと思わない?見てて気にならないの?」
「そうですか?……季蛍食べないからだと思いますよ?」
「……」
「放っておくと何も食べないから。蒼先生もそうなる前に全力を尽くすんですよ」
隣で昼ご飯を食べる高島は、笑いながら言った。