「蒼の実家からお刺身もらった!!今日の夕飯はお刺身~!!」 そう言ってリビングではしゃぐ季蛍を見て、小さくため息をついた。 両手で持っている刺身のパック。 そんな季蛍の手の中からひょいとお刺身を取り上げて。 「あッ!!」 俺より背の小さい季蛍は、ぴょんぴょん跳びながら手を伸ばす。 取り上げてそのまま上を見上げる季蛍をぎゅっと抱きしめて。 「…な、何?どうしたの…」 「…季蛍はお刺身食べちゃだめだよ」 「…えっ?!」