────ピピピピッ ピピピピッ
体温計をとると、
『そーくんそーくん』
と俺の袖を引っ張った。
「ん?何?」
「ッふぇっ…グス……ズビ…」
「友那これ早く診てもらおうね、真っ赤だから」
「……ヒッグ…ヒッグ」
「泣くのやめよ。…目腫れちゃう」
そう言いながらも前髪をどけて真っ赤な額を見てみると………痛々しかった。
「やっぱり昨日病院に行けば良かったね」
「…いだい」
そう泣く彼女をそっと抱きしめてあげれば、グスリと胸に顔を埋めた。
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