それから医局で仕事をしていると、蒼先生が戻ってきて。
「季蛍から連絡ない?」
「んー…ないですよ」
「そっか。……大丈夫そうだな」
「……
そういえばさっき愛優ちゃんに会いましたよ!!」
「…は?愛優に?」
「はい。……やっぱ季蛍似で可愛いですね~。蒼先生もデレデレじゃないですか?」
「…愛優に会ったの?マジ?」
「……はい?会いましたけど…」
「愛優何も言ってなかったな…」
「……なんか不思議そうに見てましたよ、俺のこと。小児科と内科間違ってるの教えてあげたの僕なんですよ」
「………あ。変な先生って高島のことか…」
何かわかったかのように蒼先生は頷いた。
「愛優が『さっき変な先生に話しかけられたー。私のこと知っててパパのことも知ってて…気味悪い』って言ってた。
誰のことかと思ったけど高島か」
「……き、気味悪い」
「急に待合室で『愛優ちゃん』だなんて話しかけられたらそりゃあ怖いでしょうよ」
「………すいません」
ハハハ、と笑いつつ資料に目を通す。


