「体調良くなった?少しは」





そう聞いてみるも、返事はなく、ただ肩が震えるだけ。






よく見ればシーツもパジャマも汗なのか涙なのかでぐっしょりで。





「顔見せて…季蛍」





肩を震わせて泣く季蛍は、ゆっくり体を起こして…すぐに俺に体を預けた。






「熱ー…ぃ。……今日も1日中我慢してたんだ、具合悪いの」






コクンと頷いた季蛍のことをやんわり抱く。






湯たんぽみたいに暖かい季蛍をしばらく抱いて、季蛍の震えが止まるのを待った。