スースー寝息をたてる部屋で、俺と蒼先生は点滴が終わるのを待っていた。
「……なんかさ」
「……?」
「俺思うんだけど……季蛍が体調崩してるのって……俺のせいなのかな?」
「……何でそんなこと」
「だって……俺と出会うまでこんなに頻繁に体調崩してなかったよ」
「……」
「高校生の時だって風邪引くことはあっても3日おきに熱だしたりなんか…してなかったし」
「…医者の仕事ハードだから…季蛍にとっては体が保たないんだと思いますよ」
「……そうかなぁ」
「蒼先生のせいなワケないじゃないですか。……季蛍にとって蒼先生はいなきゃいけない存在なんですから」
「…うん」


