……カチャ 「…季蛍」 小さな声で私を呼んだ蒼が、ゆっくりベッドの横に腰を下ろすのがわかった。 「…季蛍、熱計らせて。ちょっとの間だから」 布団を軽く剥がされて、眩しい光に目を閉じた。 「……熱上がってたら薬飲もうね」