‘やだやだ’言う私に向けてか、蒼はため息をつく。
「…いつになったら大人になるんだ？」
「……」
そんな沈黙を破るかのように高島先生が私の服のボタンを留めてから
「吸入しよっか。そろそろ」
「……いや…です」
そういって蒼の服に顔を埋めた。
「……ちゃんと高島の方向いて。」
「…やだ」
「……乱暴にはしたくなかったけど」
そう呟いた高島先生は、私の顎をクイッと持ち上げて。
無理矢理口を開かされた。
「いい？ゆっくり呼吸しててごらん。すぐに終わる」
「…やはｯ!!」
ジタバタする私を押さえつける蒼も、今では鬼に見えた。
