ベンチに座らせると、季蛍は目を開けてくれて。





「……薬飲んだ?」





首を振る季蛍はまだ苦しそうに肩を上げ下げしている。







俺の上着のポケットから出された薬を季蛍の口に入れて、水を流し込めば、ちゃんと飲み込んでくれた。







「…落ち着け」