朝食を作ろうと冷蔵庫を覗いていたら、支度を済ませた季蛍が来て。 「…ご、ご飯は向こうで食べようよ」 「…なんで?」 「……いいじゃん、せっかくのお出かけなんだし」 さっきから俯いてばかり。 朝から不機嫌なのか、若干ムスッとしているような気もする。 寝起きが悪い癖はいつものことだけど、なんだか今日は妙に無言だった。 「……じゃあ行くか」 頷いた季蛍は、やっぱり俯いていた。