病院につくと、今度は車の中で膝に顔を埋めていた。





「…病院行かない。車で待ってる」








「愛優……」









季蛍も思わず苦笑いをした。






「…早く」








「……行かないって言ってるじゃん!!」






「愛優!!ここまできてそんなこと言ったって無理」








「何で!?大丈夫だって言ってるのに無理矢理病院に連れて行こうとするの?嫌って言ってるのに!!」








「そうやってきて悪化して辛い思いばっかりだっただろ?!

俺は愛優の為を思って言ってんだよ」









「…嫌、だからって病院には行かない」