蒼先生の診察室につくと、季蛍の体全身に力が入る。
「……蒼…のことですか?」
「そう。蒼先生が季蛍を呼んでる」
「……」
「中入ろ。……話聞きたいって、蒼先生」
「……嫌だって言ったのに」
中に入れば、まだパソコンをカタカタしている蒼先生。
「あ、来た?…結果も見せて」
蒼先生の左手はパソコンをカタカタしていて、右手だけ伸びてきた。
その蒼先生の手に結果を渡せば
「あッ…ダメッ……」
と、季蛍が小さな声で言った。
「……ふぅん。結果ね」
パソコンの手を止めて、結果をじっくり読み出す蒼先生。
「…ッ」
季蛍の手は自分の白衣を握り、力がかなり入っていた。
そんなに嫌なのか…?


