それから何時間かたつと、家のインターホンが鳴った。 ───ピンポーン 「……港帰ってきたかな」 玄関を開けると、やっぱり港で。 「…悪い、遅くなった」 「全然。……陽さんまだ眠ってるんだよな。上がって」 「…ごめん、お邪魔します…」