それから昼ご飯を用意してもらった。
ほんの少ししか食べられなかったけど…。
実を言えば季蛍ちゃんもほとんど食べていなくて、蒼くんに呼ばれる羽目になっていたから、季蛍ちゃんも私も…どこか似ているらしい。
残してしまったけれど、季蛍ちゃんは‘大丈夫です’と笑って済ましてくれる。
私はソファに座って、また紅茶をゆっくり飲んでいた。
季蛍ちゃんが蒼くんがパソコンを見つめる机を拭きに行くと
「…陽さんに薬飲ませた?腸製剤」
「……え?」
「腸製剤飲んでるんだろ?陽さん」
……そんな声が聞こえて。
蒼くんはよく聞いてるなぁ……と思いつつ。