荷物を離して、さっきより強めに抱く。 俺より身長の低い陽は、俺の胸元にすっぽり収まっちゃって。 「……寂しかった?」 「…ぅぅん」 「…辛かった?」 「…ううん」 俺の胸元の中で首を振る陽。 「……何となく…泣きたい気分」 その俺の言葉に、陽はほんの少し首を縦に振った。