──ガチャン 「たーだーいまー」 久しぶりの実家。 ……って朝陽を送りに来たけど。 「あッ港ッ…」 まず最初に声を上げたのは、毛布にくるまってヒーターにあたる陽で。 「ごーめん…遅くなった。あれ?…」 「お母さんなら私の為にお粥…」 「……作りに行ったのか。陽寒いの?」 荷物を下ろして陽の横に座る。 「ちょっとだけ…寒くて…」