それから30分ほどすると、白衣を羽織った港がナースステーションへ来て。
「港、お疲れ」
「あー…ありがと。結構早く終わった」
「陽さんのこと、聞いてる?」
「え?何?陽のこと…って?」
「陽さん病院に来るって」
「は?!なんで…?」
「さっき病院に電話があった。お腹が痛いって」
「お腹が…?」
不安そうな顔で、俺にグイグイ狭まってくる。
「…いや、だから…陽さんお腹が痛くて。俺電話代わったんだけど……今病院に来るって」
「……赤ちゃん?」
「いや、俺はわかんないけど…産婦人科の先生と話して来ることにしたみたいだよ」
「大丈夫なのか…?」
「…わからない」


