────カチャ







「ただいま」










無理矢理病院に連れてってふてくされている愛優と帰宅。








よほど怠いのかすぐに部屋に閉じこもってしまったけど。











「……あ、陽さん。ごめんね」









「あっ、蒼くん……」










季蛍の隣でスプーンとお椀を持っている陽さんは、安心したように笑った。













「ごめん、なんかいろいろ」











「いえ、来たくて来たので。」













「……助かったよ」












「はい、じゃあ帰りますね。」











「うん、ありがとう」