目が覚めた様子の友那さんは、点滴の滴が落ちていくのを眺めていた。





椅子に座っていた俺は、そのままベッドの横まで行く。







「……友那さん。目覚めた?」







「そーくん……」








「そーくん?……あぁ、高島?今仕事行っちゃってるよ」







「………。あ」








目覚めてぼーっとしていたらしく、俺に気づいたらしい友那さんは声を上げた。







「ごめ、…んなさい…」







「…高島だと思った?」








コクリと頷いた友那さんの顔色は、少し良くなっていた。







「…点滴が終わる頃高島も戻ってくるから。」









「はい、わかりました…」